中学生の時に日米富士のオリンピックというツーリング用自転車(ランドナー)を購入し、テントと寝袋を積んで、当時住んでいた大阪から紀伊半島や四国へツーリングに出かけていた。当時、「サイクル野郎」という、自転車で日本一周をする少年、輪太郎が主人公のマンガが人気であり、私たちもそれに触発され、飯盒で自炊しながら自転車の旅を楽しんでいた。

 (ちなみに「サイクル野郎」は現在、ダウンロード版(電子データ)と、オンデマンド版(復刻版)が発売されているようである。オンデマンド版は高いので、ダウンロード版がお勧めだ。)

 高校1年の時に、不幸にもその愛車を十三駅前で盗まれて、そのショックでしばらくはママチャリ以外の自転車に乗ることは無かった。

 その後、MTBが発明(?)され、自転車のテクノロジーは飛躍的に進歩した。個人的には、シマノのラピッドファイヤー(ボタンでシフトアップ/ダウンができる機構)に大変興味を持った。今じゃ当たり前だけど、昔は、変速の度にレバーを丁度良い位置に調整する必要があり、しかも変速レバーがダウンチューブに装着されているため、姿勢も崩れてしまうので、不必要に変速できなかった。

 結婚と同時に東京から埼玉に引っ越した。妻には嫁入り道具のママチャリが有ったが、私には自転車が無く、どうせ買うならとMTBを色々物色してると、なまじ知識が有るだけに、どんどん良いのが欲しくなってくる。とうとう新婚間もないお金のない時期にもかかわらず、10万円以上するMTBを購入した。

 10年以上前の話なので、まだフロントサスが特殊な時代で、パーツもシマノDeore DXという今は存在しないグレード(LXとXTの間)だったが、ラピッドファイヤーの快適さに満足していた(詳しくは愛車のページ参照)。

 時は流れて、MTBも古くなり、通勤の足としてしか使わなくなった。購入後初めてグリスアップをしてもらい、タイヤもオンロード仕様のスリックに換えてもらったら、とてもスムーズにオンロードを走れることに驚いた。少し遠乗りしたりしているうちに、ロードバイクが欲しくなり、色々調べるうちに気がついたら、ロードバイクを購入してしまっていた。

 ママチャリが7千円位で買えることからすると、とても高い買い物をしたかもしれないが、楽しみながら体も健康になるので、大人の買い物とすれば、安いものではないだろうか?
Bicycle 自転車のページ
ホーム 愛車とパーツの紹介 サイクル日誌、コラム 自転車による四国遍路日記 平家物語ゆかりの地を中心に リンク
サイクル野郎 (1)

ホーム > はじめに

ダウンロード版リンク

<< もどる


オンデマンド版リンク